腰痛を東洋医学で治す
腰痛予防に有効な対策を紹介します。 ○外側からの対策としては、腰・内臓を温める「腹巻き」がお勧めです。腎と胃腸が温まり、働きが良くなります。 ○内側からの対策としては冷たい飲み物を控えたり、腎を補うオクラなどネバネバする食物を食べると良いでしょう。 ○運動としては中国武術の訓練法のひとつである「スワイショウ」が良いと思います。 腕の力を抜いて振るだけの誰にでもできる運動です。 足を肩幅に開き、股関節を緩め、軽く膝を曲げて立ちます。 上半身はリラックスし、肩・腕の力を抜きます。 この状態から背骨を中心軸とし左右に上半身を回します。 回数・時間は適時。 力を入れないで振ることがコツです。...
腰痛でも症状により処方される漢方が変わってきます。 ○胃腸虚弱がない場合 ・排尿障害、手足のほてり、口の渇き→八味地黄丸/牛車腎気丸 ・八味地黄丸が効かない場合→疎経活血湯 ○胃腸虚弱がある場合 ・一般的→桂枝加(苓)朮附湯 ・食欲不振、胃もたれが強い→六君子湯 ・疲れやすい、だるい→補中益気湯 ○瘀血と考えられる場合 ・華奢、顔色が悪い、むくみやすい→当帰芍薬散 ・体格良好、血色が良い→桂枝茯苓丸 ○胸脇苦満を認める場合 ・体格がよく胸脇苦満が強い、便秘がち→大柴胡湯 ・体格がよく腹直筋がつっぱる→四逆散 ・体格普通もしくはやや華奢で腹直筋がつっぱる→柴胡桂枝湯 ○その他 ・しもやけ、冷えると腰痛が悪化→当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ・腰が冷えるもしくは重たい→苓姜朮甘湯 ・中年女性で冷えのぼせ、諸種の処方が効かない→五積散 もし漢方治療や鍼灸治療で腰痛に効果がなければ、精密検査をし、手術を考えた方が良い時もあります。...
「腎虚」以外での腰痛の原因は、胃腸機能が弱いため、筋肉の発達が悪い、瘀血(血液の流れが遅くなって停滞した状態を指します)、水毒のための冷えで起こると考えられます。 骨や筋肉の障害でも、内臓諸器官との関連あるいは気血水のバランスを考えて腰痛を治療していきます。 ※気血水とは・・・中国の伝統医学(中医学)では体を維持するための三本柱を気血水と考えています。 「気」は、目に見えない生命の基本エネルギー。「血」は、体全体に酸素、栄養、ホルモンなどを運ぶ働きをするもの。「水」は、体中の細胞や組織を冷やし潤いを与える水分の総称。...
中国の古い言葉に「腰は腎の府」というものがあります。 腎の働きに異常があると腰痛の症状が現れることを意味しています。 東洋医学の「腎」に対する考え方は独特で、西洋医学に比べると広い意味を持ちます。 五臓の「腎」は老化に関係しており、「腎」がしっかりとしていれば体は若々しくなりますが、栄養の吸収不良、運動不足、過度の飲酒、房事過多などの生活習慣の乱れにより「腎」は弱ってきます。 これを「腎虚(じんきょ)」と表現し、「腰は腎の府」ですから当然腰痛を起こしやすくなります。 東洋医学では胃腸の虚弱改善や血流促進など全身から腰痛に対処していきます。 ...
腰痛の原因は、だいたいが骨や筋肉の異常によるもでしょう。 しかし中には、内臓の病気によるものもあります。内臓からくる腰痛は年配の方だけでなく、若い方にも結構みられます。 現代医学では、腰痛の原因が分からなかったり、またX線や他の検査で骨の変形などがあった場合、変形性腰椎症、腰部椎間板症、腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離・すべり症、骨粗鬆症など種々の病名をつけられることが多いようです。 腰痛の原因が明らかで、西洋医学的に治療方法が確立されている場合にはそちらを優先させたほうが良いかもしれません。 西洋医学での腰痛の治療は、鎮痛消炎剤の服用が一般的です。その他、湿布、温熱療法が併用されます。しかし鎮痛消炎剤の服用により、消化器障害や時に腎障害などの副作用が出たりします。また長期の服用には不安もあります。 そういう方には、漢方治療や鍼灸治療を試みることは大いにすすめられます。 しかし、手術以外に方法はないと整形外科医に言われ、東洋医学に頼る患者さんが多くいます。 治療当初、改善は無理かなと思っていた腰痛が、漢方薬や鍼灸(しんきゅう)治療で意外にも効果を現すことは多々あります。 ...